中山競馬場芝2000M
日程:2025.4.20(日) 出走可能頭数:18頭
オッズ | 出走予定馬 | 想定騎手 | 調教師 | 父馬 | 生産 |
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1.8 | クロワデュノール | 北村友 | 斉藤崇 | キタサンブラック | ノーザンファーム |
4.2 | サトノシャイニング | 西村淳 | 杉山晴 | キズナ | 下河辺牧 |
10.2 | ジョバンニ | 松山 | 杉山晴 | エピファネイア | タイヘイ牧場 |
10.3 | エリキング | 川田 | 中内田 | キズナ | ノーザンファーム |
13.8 | ジーティーアダマン | 岩田望 | 上村洋 | ルーラーシップ | オリオンファーム |
15.1 | ヴィンセンシオ | ルメール | 森一誠 | リアルスティール | ノーザンファーム |
15.8 | マスカレードボール | 横山武 | 手塚貴 | ドゥラメンテ | 社台ファーム |
16.7 | ミュージアムマイル | モレイラ | 高柳大 | リオンディーズ | ノーザンファーム |
19.6 | ファウストラーゼン | 杉原 | 西村真 | モズアスコット | 友田牧場 |
23.1 | ピコチャンブラック | 石橋 | 上原佑 | キタサンブラック | チャンピオンヒルズ |
23.6 | キングスコール | 藤岡佑 | 矢作芳 | ドゥラメンテ | 飛野牧場 |
42.9 | フクノブルーレイク | 松岡 | 竹内正 | ウインブライト | ケイズ |
43.7 | アロヒアリイ | 横山和 | 田中博 | ドゥラメンテ | ノーザンファーム |
44.4 | カラマティアノス | 戸崎 | 奥村武 | レイデオロ | ノーザンファーム |
66.8 | ローランドバローズ | 岩田康 | 上村洋 | ヘンリーバローズ | 中原牧場 |
77.8 | ニシノエージェント | 津村 | 千葉直 | イスラボニータ | カミイスタット |
80.7 | マジックサンズ | 佐々木 | 須貝尚 | キズナ | ノーザンファーム |
81.5 | ジュタ | 坂井 | 矢作芳 | ドゥラメンテ | ノーザンファーム |
98.1 | ドラゴンブースト | 丹内 | 藤野健 | スクリーンヒーロー | ゼットステーブル |
前走レース別出走予定馬一覧
弥生賞(ディープインパクト記念)組(5頭)
解説: 弥生賞(G2)は皐月賞の最重要トライアル競走で、中山芝2000mで行われます。上位3頭に優先出走権が与えられるため、有力馬が集う傾向があります。今年も弥生賞の上位馬(1〜3着馬)がそのまま皐月賞に駒を進めており、出走予定全18頭中最多の5頭を占めます。過去には2005年のディープインパクトのように、弥生賞を制した馬が皐月賞も制するケースが多く、クラシック戦線との関連が深い前哨戦です。
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
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ファウストラーゼン | 杉原誠人 | 栗東・西村真幸厩舎 |
ヴィンセンシオ | C.ルメール | 美浦・森一誠厩舎 |
アロヒアリイ | 横山和生 | 美浦・田中博康厩舎 |
ミュージアムマイル | J.モレイラ | 栗東・高柳大輔厩舎 |
ジュタ | 坂井瑠星 | 栗東・矢作芳人厩舎 |
スプリングステークス組(3頭)
解説: スプリングステークス(G2)も皐月賞への公式トライアルで、中山芝1800mで実施されます。こちらも上位3頭に皐月賞優先出走権が与えられ、クラシック候補が多数参戦する一戦です。今年は当レースの1~3着馬が皐月賞に参戦予定で、計3頭が顔を揃えました。過去には2016年の皐月賞馬ディーマジェスティのように、スプリングS勝ち馬が本番でも結果を残す例もあり、最終切符を懸けた熱戦となります。
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
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ピコチャンブラック | 石橋脩 | 美浦・上原佑紀厩舎 |
フクノブルーレイク | 松岡正海 | 美浦・竹内正洋厩舎 |
キングスコール | 藤岡佑介 | 栗東・矢作芳人厩舎 |
若葉ステークス組(2頭)
解説: 若葉ステークス(L)は皐月賞と同じ芝2000m戦で、関西圏の有力馬にとって弥生賞に代わるトライアル的存在です。上位2頭に優先出走権が与えられ、クラシック出走を目指す馬の「最後の切符」をかけた戦いとなります。今年は1着馬と2着馬の2頭が皐月賞に進出しました。過去には2007年のヴィクトリーが若葉S経由で皐月賞を制した例があるように、伏兵台頭の舞台にもなり得る重要なステップレースです。
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
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ジョバンニ | 松山弘平 | 栗東・杉山晴紀厩舎 |
ローランドバローズ | 岩田康誠 | 栗東・上村洋行厩舎 |
ホープフルステークス組(2頭)
解説: ホープフルステークス(G1)は2歳暮れの中山芝2000m戦で、翌年クラシックを占う一戦です。勝ち馬には最優秀2歳牡馬の称号が与えられ、年明け初戦を皐月賞に直行するローテも定着しつつあります。2025年は同レースの優勝馬を含む2頭が、前走から直行で皐月賞に挑みます。過去には2019年サートゥルナーリアや2020年コントレイルのように、ホープフルSを制した2歳王者が春の皐月賞でも結果を出すケースが見られます。
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
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クロワデュノール | 北村友一 | 栗東・斉藤崇史厩舎 |
マジックサンズ | 佐々木大輔 | 栗東・須貝尚介厩舎 |
共同通信杯組(2頭)
解説: 共同通信杯(G3)は東京芝1800mで行われる伝統の重賞で、早い時期から素質馬が集まります。皐月賞への直接の優先権はありませんが、勝ち馬はもちろん上位馬も賞金面でクラシック出走可能圏内に入ることが多く、クラシック戦線を占う一戦として重要視されています。2025年は共同通信杯の1着馬と2着馬がそのまま皐月賞に駒を進めました。過去には2014年イスラボニータが共同通信杯勝利から皐月賞馬となった例もあり、東京コースでの実績が春の大舞台につながることを証明しています。
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
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マスカレードボール | 横山武史 | 美浦・手塚貴久厩舎 |
カラマティアノス | 戸崎圭太 | 美浦・奥村武厩舎 |
きさらぎ賞組(1頭)
解説: きさらぎ賞(G3)は2月初旬に行われる京都(今年は中京代替)芝1800mの重賞です。クラシックへの直接の権利はありませんが、素質馬の始動戦となることが多く、勝ち馬は皐月賞や日本ダービーを見据えたローテを選択します。2025年は勝ち馬が直行ローテで皐月賞に参戦します。過去の傾向では、2015年のドゥラメンテ(きさらぎ賞2着から皐月賞制覇)のように、このレース経由でも頂点に立つ例が見られます。
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
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サトノシャイニング | 西村淳也 | 栗東・杉山晴紀厩舎 |
京成杯組(2頭)
解説: 京成杯(G3)は1月中旬に中山芝2000mで行われる3歳重賞で、クラシック登録馬にとって年明け最初の試金石となるレースです。トライアルではないため優先出走権はありませんが、例年勝ち馬はクラシック戦線で注目される存在となります。今年は京成杯の1着馬と2着馬が皐月賞に名乗りを上げました。皐月賞と同じ舞台・距離ということもあり、このレースで好走した馬が本番でも健闘する可能性は十分あります。
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
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ニシノエージェント | 津村明秀 | 美浦・千葉直人厩舎 |
ドラゴンブースト | 丹内祐次 | 栗東・藤野健太厩舎 |
すみれステークス組(1頭)
解説: すみれステークス(L)は2月末に阪神芝2200mで行われるリステッド競走です。本来はクラシックというより日本ダービーを見据えたロングディスタンス志向の馬が集まる傾向にありますが、2025年はこの競走の勝ち馬が皐月賞に駒を進めてきました。近年皐月賞馬を直接輩出した例はないものの、成長途上の素質馬が権利なしで飛び込んでくる点で注意が必要な存在です。
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
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ジーティーアダマン | 岩田望来 | 栗東・上村洋行厩舎 |
京都2歳ステークス組(1頭)
解説: 京都2歳ステークス(G3)は11月下旬に京都(昨年は阪神代替)芝2000mで行われる2歳重賞です。クラシック前哨戦ではありませんが、将来性豊かな若駒が集まる一戦で、勝ち馬が年明け初戦を直行で皐月賞に挑むケースもあります。2025年は前年の勝ち馬が春シーズンのレースに出走せず、この皐月賞に直行してきました(いわゆる「直行ローテ」)。2歳時の実績のみでどこまで通用するかが注目されます。
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
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エリキング | 川田将雅 | 栗東・中内田充正厩舎 |
その他組(該当馬なし) 今回の皐月賞出走馬は全て上述の重賞・オープン競走を経由しており、前走が条件戦・新馬戦の馬は存在しません。各馬がトライアルや重賞で実績を積んだ上でクラシック本番に臨んでいます。
前走別の皐月賞成績(過去10年の傾向から)
過去10年間の皐月賞において、出走馬の「前走レース別成績」を見ると、明確な傾向が見えてきます。
特に共同通信杯やホープフルステークス組は好成績を収めており、注目すべきローテーションです。
前走レース | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 傾向評価 | コメント |
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共同通信杯 | 5-0-4-12 | 23.8% | 23.8% | 42.9% | ★★★★★ 高評価 | 勝ち馬最多で複勝率も高水準。信頼度No.1のクラシックローテ |
ホープフルS | 2-0-0-4 | 33.3% | 33.3% | 33.3% | ★★★★☆ 良好 | 中山2000mと同条件、勝率・連対率ともに非常に優秀 |
京成杯 | 1-0-1-5 | 14.3% | 14.3% | 28.6% | ★★★☆☆ 健闘 | 穴馬の好走も見られる堅実ローテ。コース適性が活かせる |
スプリングS | 1-1-2-32 | 2.8% | 5.6% | 11.1% | ★★☆☆☆ やや苦戦 | 出走数は多いが成績は控えめ。過信禁物 |
弥生賞 | 0-5-2-32 | 0.0% | 12.8% | 17.9% | ★★☆☆☆ やや苦戦 | 善戦は多いが勝ち切れていない。やや信頼度に欠ける |
若葉S | 0-1-0-18 | 0.0% | 5.3% | 5.3% | ★☆☆☆☆ 厳しい | 馬券圏に入る例が少なく、苦戦傾向 |
きさらぎ賞 | 0-0-1-7 | 0.0% | 0.0% | 12.5% | ★☆☆☆☆ 厳しい | 複勝率はそこそこだが、上位争いは難しい傾向 |
その他(条件戦等) | 0-0-0-32 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | ★☆☆☆☆ 極めて厳しい | 経験値・実績ともに足りず、好走例は皆無 |
📌 参照:けいばひんと(https://keibahint.blog.fc2.com/blog-entry-2245.html)のデータを参考に、独自に要約・編集した内容です
注目するべきは共同通信杯組とホープルS組、そして京成杯組です。
共同通信杯組
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
---|---|---|
マスカレードボール | 横山武史 | 美浦・手塚貴久厩舎 |
カラマティアノス | 戸崎圭太 | 美浦・奥村武厩舎 |
ホープフルS組
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
---|---|---|
クロワデュノール | 北村友一 | 栗東・斉藤崇史厩舎 |
マジックサンズ | 佐々木大輔 | 栗東・須貝尚介厩舎 |
京成杯組
馬名 | 騎手 | 厩舎(調教師) |
---|---|---|
ニシノエージェント | 津村明秀 | 美浦・千葉直人厩舎 |
ドラゴンブースト | 丹内祐次 | 栗東・藤野健太厩舎 |
前走データ×オッズAIの推奨馬
◎ クロワデュノール(予想オッズ1.8倍)
ポイント:ホープフルS勝ち馬という王道ローテ。中山芝2000m実績あり、父キタサンブラックで皐月賞適性も十分。ノーザンF生産×斉藤崇厩舎×北村友騎手という王道トリオ。
評価:信頼度・実績・血統・脚質、どれを取っても一枚上。軸には最適。
◯ カラマティアノス(予想オッズ44.4倍)
ポイント:共同通信杯組の高評価ローテ。中山実績はないが、東京1800mで好走歴あり。穴人気の匂いもする一頭。
評価:人気薄の中では最もロジック的裏付けのある一頭。馬券圏内なら波乱演出も。
▲ マスカレードボール(予想オッズ15.8倍)
ポイント:共同通信杯勝ち馬。前走で強敵を相手にしており、皐月賞との関連もデータ的に良好。
評価:複勝率No.1ローテの勝ち馬。適性・勢い・コース経験値のバランスが良い。
番外評価
サトノシャイニング:実績優秀だが、前走きさらぎ賞からのローテは勝率0%。能力はあるがやや割引。
ミュージアムマイル:人気上位も脚質がやや不安定。モレイラ騎手の手腕に賭けるか。
【2025年皐月賞 展開予想】
中山芝2000mはスタート後すぐに坂があり、1コーナーまでの距離も短いため、基本的に前が有利になりやすいコースです。例年通り、先行争いはやや落ち着いた流れになる可能性が高く、ミドル〜スロー寄りのペースが濃厚です。
■ スタート直後〜1コーナー
明確な逃げ馬は不在で、ピコチャンブラックやサトノシャイニング、ジョバンニあたりが先手を取りにいく構え。内枠に先行馬が多く入れば、そのままインをロスなく回る形になりそうです。
■ 向こう正面〜3コーナー
ペースが緩みすぎると、ミュージアムマイルやクロワデュノールが中団から早めに進出する可能性あり。馬場状態や展開を読んだ騎手の動き次第で、仕掛けのタイミングが前倒しになるかも。
■ 4コーナー〜直線
勝負は4コーナー手前から。先行したサトノシャイニングが早めに抜け出しを図り、後ろからクロワデュノールがじわじわ追い詰めてくる展開が濃厚。
- サトノシャイニング:4角2〜3番手から抜け出し狙い。西村騎手とのコンビも心強い。
- クロワデュノール:中団から馬群をさばき、直線で外に出して鋭く伸びる。
- ミュージアムマイル:早めの進出で位置を押し上げ、直線で一気に伸びる脚にかける。
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以上のように、前で立ち回れる馬に展開が向きやすく、差し馬はある程度のポジション確保が重要になる一戦です。
競馬好きな筆者の皐月賞予想(2025年)
今年の皐月賞は、素質馬がズラリと揃い混戦模様ですが、前哨戦や血統、ローテーションの傾向から本命を導き出しました。クラシックの中でも最も適性が問われる中山芝2000m。歴戦の重賞組の中から、勝ち負けできる3頭を選出します。
◎本命:サトノシャイニング(想定オッズ4.2倍)
前走きさらぎ賞を3馬身差の完勝という圧巻の内容で制したサトノシャイニング。終始楽な手応えで先行し、直線では後続を全く寄せ付けないレースぶりでした。さらに注目すべきはその一戦が、東京スポーツ杯2歳Sでクロワデュノールに惜敗したリベンジ戦だったという点。あの敗戦を経て馬が一段階成長している印象を受けました。
また、鞍上の西村淳也騎手とのコンビは好相性で、4戦3勝と高い勝率を誇ります。この馬は前で運ぶ競馬に安定感があり、タフな流れになりやすい皐月賞において先行力があるのは大きなアドバンテージ。中山内回りの特徴を考慮しても、先行勢で残せるこの馬の脚質は大きな武器になります。
◯対抗:クロワデュノール(想定オッズ1.8倍)
現時点での最有力候補。ホープフルステークスでは他馬を圧倒し、2歳王者の座を獲得しました。中山芝2000mという同舞台での実績があり、適性は既に証明済み。父キタサンブラック譲りの持続力ある脚を武器に、ペースが上がる本番の流れにも柔軟に対応できます。
また、ホープフルS組は過去10年で2勝、複勝率33.3%と優秀なローテーション実績を誇り、「信頼できる前走」として評価されている点も強調材料。鞍上・北村友一騎手もこの馬の良さを熟知しており、再度コンビ継続で信頼度は高まります。
▲単穴:ミュージアムマイル(想定オッズ16.7倍)
穴として注目したいのがこの馬。2歳時には朝日杯フューチュリティSで2着と好走し、スピードと器用さを兼ね備えた馬。距離延長が課題とされていたが、前走弥生賞では距離をこなして4着と健闘。さらに今回、鞍上には世界的名手モレイラ騎手を迎え、鞍上強化は大きな加点材料。
モレイラ騎手はJRAでも中山芝での勝率が高く、差し馬を馬群の中からロスなく抜け出す技術は随一。この馬の決め手を最大限に引き出せると見て、伏兵としての魅力は十分です。
【筆者の買い目:予算1万円勝負】
単勝◎サトノシャイニング:4,000円
→ 巻き返しにかけて自信の本命。
馬連◎-◯(サトノシャイニング-クロワデュノール):3,000円
→ 実力馬同士の勝ち負けに期待。
ワイド◎-▲(サトノシャイニング-ミュージアムマイル):3,000円
→ 本命-穴のラインで波乱にも備える構成。
「東スポ杯2着→きさらぎ賞完勝」という理想的な上昇曲線を描くサトノシャイニングに本命を託し、王者クロワデュノールとの再戦、そして伏兵ミュージアムマイルの激走に期待します。信頼と波乱を織り交ぜたバランスの取れた買い目で、今年の皐月賞も全力勝負!